今月の市長メッセージ(令和7年11月)
「希望のバトンをつなぐ ~誰もが主役のまち、ごぼう~」
穏やかな小春日和が心地よい季節となりました。皆様には、実りの秋をお楽しみのことと存じます。
さて今月は、御坊市が全国のトップランナーとして進めている大切な取り組み「認知症施策」についてお話しします。
私は、一人でも多くの市民の皆さんに「生まれて住んで良かったまち御坊、誰もが住みたいまち御坊」と思っていただけるまちの実現を目指しています。その大きな柱の一つが、認知症の有無にかかわらず、すべての市民が自分らしく輝ける「ごぼう総活躍のまちづくり」です。
本市は、全国の自治体に先駆けて、本人の視点に着目した「御坊市認知症の人とともに築く総活躍のまち条例」を制定しました。この条例には、「認知症は特別なことではない。たとえ認知症になっても、希望を持って新しいことに挑戦し、いつまでも活躍できる」という強いメッセージが込められています。これは、認知症の方だけでなく、すべての市民の幸せにつながる理念だと確信しています。
先日、私たちの思いをより多くの皆さんにお伝えするため、二代目となる「あがらの総活躍希望大使」にお二人を任命いたしました。 今回、この大役を快くお引き受けくださったお二人は、認知症とともに歩みながらも希望を胸に抱き、前向きに日々を過ごしておられます。そのお姿は、市民にとって大きな勇気と希望の光です。これからお二人には、様々な場でご自身の経験や思いを語っていただき、認知症への正しい理解を広める活動にご協力いただきます。「認知症になったら何もできなくなる」というのは、もはや昔の考え方です。周りの少しの理解と支えがあれば、できることはたくさんあります。お二人がいきいきと活動する姿が、何よりの答えです。
認知症は、誰にとっても身近で、特別なことではありません。まずは「知る」ことから始めてみませんか。市では、認知症について学べる「ごぼう総活躍のまち講座」なども開催しています。
皆さんお一人おひとりの小さな思いやりが、誰もが安心して暮らせる社会を築く大きな力となります。
御坊市はこれからも、認知症のご本人やご家族の声に耳を傾け、市民の皆様、関係機関の皆様と手を携えて、「誰もが主役になれるまちづくり」を進めてまいります。新しい希望大使のお二人とともに、この御坊市から希望のバトンを未来へ、そして全国へとつないでいきたいと強く願っています。
御坊市長 ![]()

















更新日:2025年10月27日