今月の市長メッセージ(令和8年6月)

更新日:2026年06月01日

サギの標的は「全世代」に!
~一人で悩まず、 まずは確認の電話を~

 毎年、この時期になると気になるのが、特殊詐欺の被害件数や被害額についてです。詐欺の手口はどんどん巧妙になり、全国の被害額は3千億円を超えるなど過去最悪の状況です。約10年前、和歌山県の県民生活課長として県内各地を駆け回り、「相談窓口の必要性」を強く訴えていた当時の記憶が、今も鮮明に蘇ります。私にとって、この数字は単なる統計ではなく、市民の皆様の安全・安心な暮らしを守るために取り組まなければならない課題だと考えています。
 現在、市役所の2階には「日高地域消費生活相談窓口」ができ、開設からの9年間で約5千2百万円もの大切なお金を守ることができましたが、令和7年度の相談件数は371件と過去最多を更新しました。
 最近は、高齢者だけでなく、全国的には30代や、県内では50代など若い世代もターゲットにされており、SNSを使った投資やロマンス詐欺、そして警察官のフリをして「あなたに逮捕状が出ている」と嘘をついてお金をだまし取るケースが急増しています。今年に入り、愛媛県の80代の女性が約12億円という過去最高の被害にあったほか、県内でも和歌山市の60代の男性が約2億5千万円の被害にあったと報道されました。日高地方では、幸いなことに大きな被害額は出ていませんが、報道されているのは、届け出のあった氷山の一角に過ぎないと考えています。
 先日、「警察が電話で『あなたは容疑者だ』なんて、絶対に言いません!」と警察の方が断言されていました。この言葉を、どうか皆様、しっかりと心に刻んでおいてください。
 御坊市では、被害を防ぐために様々な作戦を展開しています。第1弾として「地域デイケアサロンへの出前講座」、第2弾は「高齢者宅への訪問」、第3弾は「民間集合住宅への被害防止チラシの配布」、第4弾は「市役所や病院、商業施設等での啓発動画の放映」、第5弾は「企業との協働による車両用マグネットシートを活用した啓発」を実施しています。さらに今回、本市が誇る「麻雀の聖地」にちなんだ「啓発用オリジナル麻雀牌」を作成し、窓口やイベントで活用してまいります。
 また、紀央館高校では、「闇バイト」の危険性を学ぶ授業を行うなど、全世代へ向けた啓発に全力で取り組んでいるところです。
 市民の皆さん一人ひとりの大切な財産を守り、誰もが「安全で安心して暮らせるまち」であり続けるために取り組んでまいります。 「あれ?これっておかしいな」と少しでも不安を感じたら、決して一人で悩まず、まずは家族や友人、そして相談窓口へご連絡ください。

御坊市長