郷土の偉人「東京にオリンピックを呼んだ男」和田勇顕彰事業
1964年東京オリンピック招致に貢献した御坊市名誉市民である和田勇氏の功績を讃え、顕彰事業を実施するとともに、2019年放映予定のNHK大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺~」において、「東京オリンピックを呼んだ男」として取り上げられるようプロモーション活動を行うことで、地域の活性化を目指す。
和田勇氏について
和田勇氏は、明治40年にカナダ国境に近い米国ワシントン州ベリングハムに移民二世として生まれ、4歳の時に日本の祖父母のもとに預けられ父の故郷、和歌山県御坊市名田町祓井戸と母の故郷、由良町戸津井で幼少時代を過ごしました。
その時の漁村での助け合いの生き方が終生変わらぬ奉仕の精神の原体験となる。
9歳で再び父に米国に呼び戻された後、12歳で農園の雑役夫として住み込みで懸命に働き、20歳で独立し、数年後には複数の店舗で食料品小売商を営む実業家となる。太平洋戦争開戦により130人の日系人を引率しユタ州に集団移住した。
戦後は、ロサンゼルスに移り「ファーマー・フレッズ・マーケット」を開業、持ち前の才覚と働きぶりで、17店舗まで拡大する。
昭和24年、戦後の日本にとって初の全米水泳選手権大会に参加した古橋廣之進氏ら9名を自宅に泊め、献身的に世話をした。選手らは数々の世界新記録を樹立、「フジヤマのトビウオ」の名は世界を駆け巡り、敗戦後の日本人、日系人に光明を与えた。
これがきっかけとなり、東京オリンピック誘致の特命全権大使級の権限を当時の岸総理から与えられ、私費を投じて夫婦で中南米やヨーロッパ諸国の関係者を訪れ、支持を呼びかけ1964年の東京オリンピックの開催が実現した。この努力がなかったら東京大会は実現しなかったともいわれている。
オリンピックを起爆剤として始まった高度経済成長に和田氏の果たした役割は大きく敗戦後の日本の復興を早め、国際社会の仲間入りに大きく貢献した。
その後、メキシコオリンピック、ロサンゼルスオリンピック、札幌冬季オリンピックの委員等として、その誘致に努力した国際人でもある。晩年は福祉事業に力を注ぎ、日系人高齢者のための「日系引退者ホーム」の建設に奔走した。
和田氏は、人のため日本のために我が身を捧げた人であり、昭和39年勲四等瑞宝章、平成元年勲三等瑞宝章を受章するほか、昭和59年吉川英治文化賞を受賞、平成16年には御坊市制50周年を記念し、御坊市名誉市民の称号が贈られる。
平成13年2月12日肺炎のため生涯を閉じた。享年93歳
顕彰会の設立・開催について
和田勇顕彰会 設立総会
日程:平成29年3月14日
議題
- 設立趣旨について
- 事業(案)について
- 役員選任について
御坊市長 あいさつ
顕彰会 吉田会長 あいさつ
和田勇顕彰会 第2回会議
日程:平成29年6月2日
議題
- 顕彰事業の内容について
- 御坊ゆかりの国際人「和田勇シンポジウム」の開催について
- その他
和田勇顕彰会 第3回会議
日程:平成30年5月11日
議題
- 平成29年度 顕彰事業の取り組み
- 平成30年度 顕彰事業の取り組み
- その他
和田勇顕彰会 第4回会議
日程:令和元年11月27日
議題
- これまでの顕彰会活動の報告について
- 今後の顕彰会活動について
- その他
顕彰事業の内容
○日本放送協会への要望活動
御坊市と和田勇顕彰会は、平成29年11月15日、日本放送協会を訪問し、和田勇顕彰会から顕彰事業の取組を説明し、柏木御坊市長から大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺」に和田勇を取り上げていただくよう要望書を手渡しました。
○シンポジウムの開催
御坊ゆかりの国際人 和田勇シンポジウム~東京にオリンピックを呼んだ男~
日時:平成29年7月15日(土曜日) 13時30分~15時30分
場所:御坊市民文化会館 小ホール
プログラム
■講演
演題:「祖国を思う心 ~和田勇さんのオリンピック秘話~」
講師:白駒 妃登美(博多の歴女)
■和田勇物語感想文発表
◇シンポジウムのポスター掲示にご協力をいただきありがとうございました。
<ポスター掲示の様子(一部)>
◇シンポジウムにお越しいただきありがとうございました。
○県主催の和田勇シンポジウムへの参加
平成30年2月24日に明治大学(東京)で県和田勇シンポジウムが開催されました。
御坊市と和田勇顕彰会も共催し、当日は、御坊市長、和田勇顕彰会会長を含む12人が参加しました。
シンポジウムで使用した和田勇パネル(写真中)は、現在、御坊寺内町会館で展示しています。
○パンフレットの作成
和田勇氏の軌跡を掲載したパンフレットを作成しました。
○クリアファイルの作成
顕彰するためにクリアファイルを作成しました。
○ピンバッチの作成
和田勇氏のイラストと日本と米国の国旗を入れたピンバッチを作成しました。
○看板の設置
JR御坊駅様のご協力でホーム内にPR看板(横断幕)を設置しました。
※現在は撤去しております。
○御坊寺内町会館の整備
御坊地内町会館に和田勇コーナーを整備し、リニューアルオープンしました。
○路線バスのラッピング広告(御坊南海バス株式会社 様)
主に御坊駅から印南町役場(印南線)を走る路線バスの右側一面に和田勇氏のラッピングをしました。
○JR御坊駅構内での和田勇コーナーの設置
JR御坊駅様のご協力で駅構内に和田勇コーナーを設置しました。
○市外へのPR活動
JR天王寺駅様、印南SA様、南紀白浜空港様、JR新大阪駅様にご協力いただき、ポケットティッシュやチラシ等を配布し、PR活動を行いました。
(写真:JR天王寺駅(左)、南紀白浜空港(中)、JR新大阪駅(右))
○和田勇に学ぶ開催
日時:平成30年11月17日(土曜日) 13時30分~15時
場所:御坊市民文化会館 小ホール
プログラム
【第一部】 朗読劇 東京にオリンピックを読んだ男「1964年~2020年に繋ぐ」
朗読:正木 吉紀(和田勇・ナレーション) 劇団KCM
前田 祐希(和田正子)たなべ座
音楽演出:木塲 孝志(二胡演奏・音源作成)
脚本・演出:大谷 春雄
【第二部】 パネルディスカッション
コーディネーター:大谷 春雄(御坊市文化財保護審議会委員)
パネリスト:畔取 由佳(NPO法人わかやまスポーツ伝承館事務局長)
岡本 恒男(和田勇顕彰会事務局長)
ゲスト:メアリー・マリコ・ロース(和田勇氏の次女)
○和田勇物語の紙芝居制作
和田勇物語をベースにした紙芝居を日高高校JRC部に協力していただき、制作しました。
その紙芝居を市内の幼稚園や保育園、図書館、御坊寺内町会館に配付しました。
(写真:御坊市役所(左)、つばさ保育園(中)、大成幼稚園(右))
○和田勇展開催 【 延期 】
※開催日時については未定です。
和田勇顕彰会として御坊市名誉市民第1号の和田勇氏を顕彰し、大河ドラマ「いだてん」に取り上げられるようプロモーション活動を行ってきた内容を皆様に知ってもらうために実施します。
日時:令和2年3月14日(土曜日) 10時~15時
場所:御坊市中央公民館 3階 大会議室
プログラム
10時~
・和田勇顕彰会活動記録展示
・御坊寺内町会館の和田勇コーナー出張展示
13時~
・和田勇映像鑑賞(御坊ロータリークラブ制作)
・和田勇物語紙芝居(日高高校JRC部)
・和田勇物語感想文発表 最優秀賞受賞者(小中学生各1名)
和田勇展開催のお知らせ (PDF:770.8KB)
和田勇顕彰事業へのご協力(地元企業)
○お客様現金用封筒(きのくに信用金庫 御坊営業部 様)
和田勇氏のイラスト入りお客様現金用封筒を10万部作製していただきました。
平成30年6月1日から日高エリアの支店やATMに置いています。
○和田勇氏の写真入りマグカップ(紀陽銀行 御坊支店 様)
新規で2万円以上の積立をされた方への記念品として和田勇氏の写真入りマグカップを150個作成していただきました。
更新日:2023年07月14日