高齢者を火災から守ろう

更新日:2023年08月17日

 住宅火災における死者(放火自殺者等を除く)のうち約7割が65歳以上の高齢者となっており、近年の高齢化社会の進展とともに、この割合がさらに増加することが懸念されています。

グラフ年配の男性が驚いている

 

高齢者を火災から守るポイント

・早く気付く

 就寝中に発生した火災にすぐ気付き、逃げ遅れを防ぐために 住宅用火災警報器 の設置が消防法で定められています。 住宅用火災警報器 は、就寝中でも火災の発生を大きな音で知らせてくれるものであり、避難に時間がかかりやすい高齢者のいる住宅には、必ず設置しましょう。また、 住宅用火災警報器 は古くなると電子部品の寿命や電池切れなどで、火災を感知しなくなることがあるため、定期的に作動確認を行い、設置後10年を目安に交換しましょう。

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・早く消す

 万一、火災が発生しても初期のうちに消火し、被害をできるだけ小さくするために、 消火器 を備えましょう。 消火器 といえば、大きくて重いイメージや置く場所がなかったり、「いざというときにうまく使えるかな」と思われている方が多いと思います。

 消火器の中には、通常の 消火器 よリ軽くて小さい「 住宅用消火器 」やスプレータイプの「 エアゾール式簡易消火具 」があり、高齢者でも手軽に扱えます。

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・火を拡大させない

 死者が発生した住宅火災で、最も多い出火原因はたばこによるもので、なかでも寝たばこにより発生した火災で多くの死者が発生しています。また調理中の着衣着火により亡くなる高齢者も少なくありません。

 このような火災を減らすためには、エプロンやパジャマといった衣類や枕・布団カバーなどの寝具、カーテンやじゅうたんには燃えにくく作られた「 防炎品 」を使いましょう。「 防炎品 」であれば、火災が起きても拡大するのを防ぐことができます。

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高齢者への対策

 高齢者は火災が発生した場合、とっさに消火したり、逃げたりすることが困難です。火災は起きないに越したことはありませんが、起こさせないという意識が大切です。まずは、家族や身近な人が高齢者の方々を火災に遭遇させないようにしっかりと火災予防と対策を行い、安心して暮らせる環境を作っていきましょう。

・住宅防火いのちを守る10のポイント

4つの習慣

  1. 寝たばこは、絶対しない、させない。
  2. ストーブの周りに、燃えやすいものを置かない。
  3. こんろを使うときは火のそばを離れない。
  4. コンセントはほこりを清掃し、不必要なプラグは抜く。

6つの対策

  1. 火災の発生を防ぐために、ストーブやこんろ等は安全装置の付いた機器を使用する。
  2. 火災の早期発見のために、住宅用火災警報器を定期的に点検し、10年を目安に交換する。
  3. 火災の拡大を防ぐために、部屋を整理整頓し、寝具、衣類及びカ-テンは、防炎品を使用する。
  4. 火災を小さいうちに消すために、消火器等を設置し、使い方を確認しておく。
  5. お年寄りや身体の不自由な人は、避難経路と避難方法を常に確保し、備えておく。
  6. 防火防災訓練への参加、戸別訪問などにより、地域ぐるみの防火対策を行う。

・高齢者の生活実態を踏まえた火災検証実験 (総務省消防庁住宅防火関係映像資料)

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