御坊の歴史 解説と写真(明治・大正時代)
近代「日高の産業革命」
明治22年の町村制実施により、御坊・湯川・藤田・野口・塩屋・名田の6か村が成立、同30年に御坊村が町制を施行しました。明治末期~大正期、企業が設立され、動力による製材業も増加、道路・航路の整備とともに地場産業が伸展するに至りました。
御坊で最初の近代的工場は、大正2年(1913)操業を始めた日の出紡織で、御坊の産業革命の先駆けとなりました。すでに、明治の終り頃日高製材所・日高電灯会社の創立をみていたが、大正時代には日高紡績・日の出紡織松原工場・日高川水力電気株式会社等が設立操業された。
御坊の産業革命の中心は、紡績と製材業で、日高川河口に集まった三紡績工場の従業員は郡内外、遠くは東北・九州・沖縄から働きにきて、大正末には2,000人を越したと言われています。

日高紡績工場

日高川を溯る帆船(大正初期)

塩屋から見た御坊の風景(大正末期)【瀧本 博之氏 寄贈】
更新日:2023年08月07日