地域版認知症希望大使「あがらの総活躍希望大使」
御坊市版「認知症希望大使」が任命されました
認知症と診断された後も、希望に満ち溢れた人生を送っている山際裕三さん(81歳)と塩路京さん(94歳)のお二人を、御坊市版認知症希望大使「 あがらの総活躍希望大使 」に任命しました。
認知症希望大使は、認知症になっても希望を持って暮らせることを認知症の本人が発信することを目的に、政府が全国規模で活動する5名の当事者を任命し、また都道府県単位での大使設置を目標に挙げていますが、市町村での任命は、御坊市が全国初です。
山際さん(前列左)と塩路さん(前列右)
山際裕三さん
郵便局で定年まで勤務され、退職後にハーモニカや家庭菜園、日曜大工等のたくさんの趣味を楽しみながら過ごされており、認知症と診断されたあとも「何も変わらんよ」という思いで、これまでと変わらず人生を楽しまれています。
特にハーモニカは、楽譜を見ればほとんどの曲を演奏することができるぐらいの腕前で、自身が利用しているデイサービスや、市の職員たちとともに小学校での講座に出向いて演奏を披露され「人前で演奏して喜んでもらえたらうれしい」と話されています。
「これからも人生を楽しみながら、いろいろなことに挑戦したい」と思いを述べられました。
塩路京さん
若いころに事務の仕事に従事され、パソコンのない時代に手書きで文書を作成していたことから字をきれいに書くということが得意になり、現在も毎朝、般若心経を写経しています。
その達筆な特技を生かし、賞状などを筆耕する仕事を依頼されることがあり、NHK厚生文化事業団「認知症とともに生きるまち大賞」では毎年、すべての表彰状を塩路さんが筆耕されています。
「90年生きてきて今が一番充実している。また私のできる仕事であればください。」と常々話され、人生を前向きに捉えて暮らされています。
今回、お二人に手渡された任命証も、塩路さんが筆耕されました。
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更新日:2023年06月16日